DOJOサポーター中四国支部、コチャコです。
早いもので年明けから10日が経ちました。
年明け、小林よしのり先生の「大東亜論シリーズ」を読みました。
実はこの作品は当時の掲載誌「SAPIO」で連載中に目にしていたものの
きちんと通して読んでいなかったのです。
昨年のてるてるさんのブログに触発されて、まとまった休みの時期にゆっくり
読もうと思い、シリーズ最初の作品
からじっくりと読み始めました。単行本は集中できます。面白いです。
まず、印象に残ったシーンを。
頭山満の悪を背負って尚揺るがない個の強さもさることながら、
明治の志士の論戦の世界は命がけだったのが
分かります。
しかし、その中でも、同じ目的を持って集まった人間の集団における軋轢の中身は
今も変わらない部分があると感じました。
「一人でいても淋しくない人間になれ!」
という頭山満の言葉が自分を含めた現代人に刺さります。
人間関係を忌避して引きこもるのとは訳が違う、天命を与えられた
人間の、孤独に耐えて目的に進む鋼の意志を現した言葉と思いました。
圧巻だったのは来島常喜が大隈重信の馬車に爆弾を投擲し、自刃した
シーンですが、やられた大隈重信の来島常喜への評価と来島の法事に
香料を送り続けた行いに武士の魂と器の大きさを感じました。
(大隈の政治家としての業績に負の面はあったにせよ)
「大東亜論第二部 愛国志士、決起ス」では時を遡り、
頭山満の幼少期からの成長が描かれます。
頭山満のキャラが生き生きと楽しく躍動し、物語としての面白さが
パワーアップしています。
二部以降で好きなのはやはり
高場乱!勇ましく、賢く、肝の座った、
玄洋社の若き志士たちの師。
〇〇ばらの〇〇〇ジェ将軍みたいな父親が日本にもいたのだなと(;’∀’)
「大東亜論第二部」以降の感想はまたの機会に。