運悪く、岡山道場当日とプライべートのイベントが重なってしまって、せっかくの地元道場が途中参加になりそうなことを申し訳なく。

ここ最近の近況を。

 


 

フリーランスを機に近所の喫茶店に毎日のようにノートPCを持ち込んで仕事をするようになって、イツメンの常連同士でいつのまにか話をするようになった70前後のおっちゃん友達がおる。

『親兄弟による不正な騙し討ち』で奪われたらしい先祖代々の土地を取り返すべく、親戚を相手に裁判を起こそうと同喫茶店で勉強しながらコツコツ訴状を作り続けてるおっちゃん。
慣れないパソコンやインターネッツやWORD操作のアドバイスをしてるうちに仲良くなって、もう6年以上になる。

 

 

『この1ヶ月くらいぜんぜん見かけないなー』と思ってたおっちゃん、喫茶店でひさびさに会えたと思ったら別人のように痩せこけていて、聞くと「卒倒して1週間ほど入院してた」とのこと。ピロリ菌?が原因だとか。

現役でキャバクラや風俗やバイアグラにも精を出し続けてた元気なおっちゃんだったが、痩せた見た目に加えて、しゃべり方や雰囲気もしぼんでしまっているように見えた。

 

 

そんな近況を聴く中、おっちゃんから神妙な顔で「裁判で土地を取り返すことが出来たら、土地のうち墓地として使われてる一画を、(デクに)譲りたいと思っている」と言われて戸惑った。
むかし『僕と親にはちゃんとしたお墓がない』事を話したことがあって、覚えてくれてたらしい。

 

この入院で自身の死を意識したのか。入院中のベッドで、土地を取り戻した先の事をずっと考えていたという。

 

「今後(墓は)絶対必要になるから」、「墓地区画にはサカキを一帯に植える予定じゃから墓参りは手ぶらで済む」、「譲渡のお金は要らない、何坪でもいいから貰ってくれ」、「その代わり、親の墓参りのついでに、同じ区画のワシの墓にちょっと顔を出してサカキをちぎってくれるだけでいい」、「そういう関係もいいじゃないか」と笑いながら何度も言う。

 

おそらく、自身が当事者になって初めて、到達する境地があるんだろう。

 

墓を残すなんて全く考えていなかったし、僕の兄弟のこともあって、その場でちゃんとした返事は出来なかった。
おっちゃんの遺書にも『僕への譲渡』の事を記したらしく、裁判結果が出たときをリミットに、YESかNOかの返事を必ずしないといけなくなってしまった。

 

おっちゃんの闘いと想いの行方がどうなるのかまだわからないが、これも縁だと思って、この先のおっちゃんの行動と結果に最後まで付き合うことが出来ればいいな、と思う。