こふくろうです。ささやかな願望ですが、公論イベントを広島で開催し、成功に導きたいという思いがあります。
コロナをテーマにした、大阪での「オドれら正気か」の場外乱闘でのこと。ちぇぶさんの薦めで、よしりん先生と直接お話しする機会がありました。
その時に、趣味にしている道行く人にコメントをもらうノート「らくがき帳」を差し出して、サインをしてもらいました。その際に「広島の空気を、君が変えてほしい」との言葉を頂きました。
広島の空気を変える、とはどういうことなのだろうか。
解らないなり、選挙期間中の議員さんを訪ねてみたり、大学関係者に電話をしてみたり、新聞投稿してみたり、自分なりにできることを試みたのですが、所詮は烏合の衆のひとりなので、おおよそ人以上の影響力を与えるとなると、私には能うことができないのが現状です。所詮はひとりのよき市民の声。そのことに関しては、いまでも歯がゆい思いがあります
小林よしのりを広島に招聘する。その事が実現した場合、政令指定都市以上、中核都市未満の地方都市にとって、市民のささやかな驚きの反応をもって迎えることになると考えています。イベントを開くに辺り、平和都市という性格上、「人類の負の遺産から学びを得る」というテーマがついて回ることになりますが、「戦争論」シリーズ等を通して、公論の必要性を早い段階から強く主張されてきた人物を招くということは、大変意義の深いものとなると確信しています。
また、隣県、岡山での開催が成功しているのを見るにつれ、羨望があったのは正直な気持ちですが、同じくらいの都市規模の広島でも同等の成果を上げることができるのではないか、という確信があります。
広島という都市は特殊な文化を内包する、不思議な街です。自民王国でありながら、平和都市としての自負が強い。そのわりには京都市ほど革新的というわけではなく、市政全体を通してみれば、保守的な気風が流れています。
最近では、再開発が進み、広島駅は生まれ変わります。駅ビルは博多駅に匹敵する規模になるそうで、特に路面電車が駅の2階の構内に乗り上げるという試みは全国で初めてのことだそうです。市民の足として、街の至るところに路面電車が走っていますが、路線距離は日本一で、終点となる宮島は、日本一の路面電車のターミナル駅となっています。
原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を祈念し造られた、平和記念公園にはいつも、外国人を含む多くの観光客が絶えません。負の遺産たる原爆ドーム前の商店街の賑わいは、本通りや流川にも負けてないと思っています。
太田川をはじめとする多くの川が都市の中核を流れ、故荒木市長の置き土産である、河岸緑地界隈は、自然豊かな都市空間を見てとることができます。
都市には都市なりの、課題もあります。保守的な風土ゆえに、地権者の反発による都市空間の整備の遅れ、国道2号線BP整備、鉄・軌道系公共交通整備、広島駅周辺再開発など、緊急性を要するインフラ整備が進まなかったこともあり、都市規模では福岡市に水を明けられ、遂には人口が減少に転じています。また、広島空港から都心へのアクセスは未だ不便なままです。
閑話休題。地方都市広島で、公論イベントを開催するということは、市民に歓迎されると想定しています。
個人的な経験を紹介するのは大変恐縮なのですが、参議院選挙期間中、共産党の女性地方議員事務所に訪問した折りに、らくがき帳内の小林よしのりがサインしたページを見せると、興奮気味で「私もファンなんですよ!立場は違っても、いつも共感してるんです!」と反応してくれたことを忘れません。(そのあとで、「瀬長亀次郎先生を尊敬しています!」と僕が言うと、「あなた共産党に入りなさいよ!」といわれたのはいい思いでとなりました)
見ている人はちゃんと見ているのだな、ということを感じました。共産党議員をして、公論の理念を理解してくれている方もいる。公論を期待するサイレントマジョリティの存在は確実に存在していると、周囲と話していくなかで肌感覚として感じ取っています。
繰り返し申し上げますが、小林よしのりの来広を期待する層は、市民の中に確実に存在しています。
よしりん企画が怒濤に忙しく、スケジュールが先の先まで埋まっていることは承知の上ではあります。ご足労をかけ、結果的には他力本願という形にはなりますが、広島の空気を変えるという意味合いにおいて、どうか実現して欲しいと、私は祈念します。また可能性あれば、三顧の礼を尽くしていきたいとも思っています。