DOJOサポーター中四国支部 しろうさです。
先日、ゴー宣ジャーナリストに記事を掲載していただき、時浦様には感謝しております。
その中で、佳子さまが声なしで手話をされたことを書きました。
佳子さまと手話 | ゴー宣DOJO (gosen-dojo.com)
手話は、声と同時に使われるものという誤解を払拭するため、
佳子さまご自身が考えて決められたことでした。
しかし、聞こえる私たちが使っている日本語と、聞こえない日本人の使う手話は
まったく違う言語であり、
手話に声を付けることは
日本語でしゃべりながら、同時に手で英語を話すようなもので、実はとても難しいことなのです。
例文を挙げて、日本語と日本手話(聞こえない日本人が使う手話)を比べてみると
日本語で「私は学校へ行きました」という文章を、日本手話で表現すると「私/行った/学校」となり、
語順が変わるため、同時に表現すると手話が日本語に引きずられて、不自然な手話表現になることが
しばしばあります。そのため、自分が手話を振る時は、
他の人に声を出して読み取ってもらい、手話表現だけに集中します。
佳子さまは、今までは読み取りする人の負担を考えて、声を出しながら手話をされていたのでしょうが
日本ろうあ連盟に嘱託職員として勤務され、聞こえない人と接する機会が多くなることにより、
聞こえない人が自然に使う手話を知ってほしいとお考えになったのだと思います。
そして今、全国のろう者が「手話は言語である」ということを認めてもらうべく、
手話言語条例の制定に向けて頑張っています。
それを後押しする意味でも、今回の佳子さまの行動は素晴らしいものだったのです。
このようにお優しい佳子さまに対して、週に3日しか働かないと非難する奴がいると
『愛子天皇論』で、小林先生が描いておられました。変な批判をしないでほしいと思います。
佳子さまがご自分のことだけを考えていたら、当然フルタイムで正職員として働きたいに決まっています!
佳子さまは手話が大好きなお気持ちを抑えて、ご公務に専念するため嘱託職員でおられるのです。
どうしてそれがわからないのか?想像力がなさすぎて本当に腹立たしい(ーー゛)
それから、私も手話を勉強している一人として、佳子さまがご披露された手話を
YouTube等で見て、自分の表現の違いを見つけるという勉強をしています。
その中で私が感動したのは「聴覚障碍者」という表現を「聞こえない人」に変えているところです。
私たちは耳から「聴覚障碍者」と入れば、きっちりと「聞こえない/障碍の人」と表してしまうのですが、
わざわざ「障碍」なんて嫌な言葉を入れなくても、「聞こえない人」というだけで理解できるわけですよね。
そういった細かい配慮をされている佳子さまは上辺だけではない、本当の支援者なのだと改めて感じました。
手話が大好きで、声なし手話にされることで表情がより豊かになっておられる佳子さま。
私たちは何かの式典の挨拶でしか、佳子さまの手話を見ることが出来ないのがとても残念っ!!!
普段、職場でろう者と話をされる時は、自然な手話で楽しく手話べりしておられるんだろうなあ。
(手話べり:しゅわべり。手話で話をすることをろう者はこう言います)
ろうあ連盟の人たちが羨ましいです。