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DOJOサポーター中四国支部しろくまです。

前回のつづき

岡山:神功皇后ゆかりの地へ訪れる「牛窓編その2」です。

「牛窓神社」の近くにある「五香宮」には昔、神功皇后の鎧が保管されていました。
神功皇后
黒韋威大鎧(くろかわおどしおおよろい)一領大袖付

重要文化財のため場所を変えて、現在は「岡山県立博物館」に保管されています。

せっかく来たので、「五香宮」に行くことにしました。

その場所も、神功皇后のゆかりの地
とても重要な場所ですから実際に行ってみなければ!

そこまでは牛窓神社から車で4分ほどの距離、近い!
小高い亀山の頂上から降り、八幡浜と呼ばれる海辺に向かいます。

細い路地を走り海岸沿いの駐車場に到着。

先に参拝客らしき車が数台停車。
石段を登っている参拝客の姿を見ながら、

ちょうど車から降りると・・・

どどどどっ!!!

階段をものすごい勢いで駆け上がっていく
何か、動物の集団が見える!!!

い、今のは一体・・??(@_@)

「わぁ!猫がいっぱいいる!」
と、階段の上の方から参拝客の声が聞こえる。
びっくりしてる様子でした。

階段の途中に、ぽつんと猫ちゃん一匹。
こっちをじっと見てる。。

茶トラ「遅いぞ!」
来るのを待ってたみたい(^^;)

階段を登って、
ここが「五香宮」か!!着いたぞー!
牛窓神社よりも敷地は狭そう、ここは静かな場所でした。

すぐ右側の手水舎を見ると・・

猫ちゃんがいっぱい!!
さっき階段を登ってた集団はこの子達だったんだね。
境内に猫ちゃんが9匹いました(^^)

まわりの参拝客も「猫だ!ネコ、いっぱいいるよー!」
と喜んで大はしゃぎしてました(^^)
のんびり寛ぐ猫ちゃんにほっこり・・・

・・・よく見ると、みんな

大きいぞ!!
参拝客の方も「・・お、大きいね」
野良ちゃんだけど、痩せてなくて体格がしっかりしてる!!
風格ある、どっしりと構えた猫さん達でした・・・

左側の看板を見ると。。そこにも二匹の猫が!!

さっきの茶トラが看板の上に乗っかってる!いつの間に!!
茶トラ「ここを読めい!!」そんな風に言ってるみたい・・

ここも神功皇后と応神天皇を祀っていました。
牛窓神社と並んで牛窓伝説の一つとして古くから歴史がある五香宮。

「御由緒」には、
『往古、神功皇后御自ら御親祭の上、海路の平安、御安産等を御祈願あそばされた宮居と伝わる当社は、牛窓神社と並んで牛窓伝説の主神たる住吉の神々をお祀り申し上げる、東備地区屈指の古社であります。』
「御神徳」には、
『古来武神として更には海上安全、航海守護の神として人々の尊崇厚く、又、神功皇后御着用の御腹帯を御神宝として伝える事により、殊に安産守護に霊威顕著なる名社として、今もって町内外の参拝祈願者が跡を絶ちません。』

牛窓神社の売店の方が仰ってた通り、社殿のまわりをぐるりと壁で囲っていました。

昔はここに、神功皇后が三韓征伐の折に着用した鎧や太刀、腹帯が宝物として保管されていたんだと・・。

神功皇后は安産と病気平癒の神として、岡山藩主の池田綱政は息子の池田宗正の妻の出産の際、五香宮で安産祈願をしました。
1749年(寛延二年)に「若殿様、御前様御懐胎御安産御祈祷執行仕候」とあり、「神功皇后 御安産御守 井上丹後」と書かれた包みの中に、「御腹帯ノ切入ル」として神宝である神功皇后の腹帯の一部を切って入れていました。

正面の柵からは中が少しだけ見えます。

その側には猫ちゃんが静かに佇んでました。

この時は、管理してるらしき人や神主さんの姿は見えませんでした。
少し寂れた雰囲気で、参拝客も誰もいなかったら寂しかった。

人間の代わりに、猫たちがしっかり守ってるような、
みんなが帰るまで大人しく待ってるようでした。

手水舎、案内板、五香宮の正面など、要所、要所で大人しく待機してました。
猫は人間より賢くて働き者だよ。

古くから栄えていた牛窓、瀬戸内を眺める。

階段を降りた場所には、
神功皇后の船を繋げた石があります。
牛窓伝説の御神石 神功皇后御縁 纜石(ともづないし)

纜石にはしめ縄が飾られていました。

『五香宮記録』によると、五香宮はもともと住吉宮だったそうです。
神功皇后のお腹に宿った(応神天皇)の出産を遅らせる請願を住吉宮(五香宮)でして、帰陣するまで遅らせるように祈り、腹帯を巻き、帰陣の後、筑紫で応神天皇を出産後、再び住吉宮に船を繋いで神功皇后の鎧、太刀、腹帯、馬具などを奉納したという。

ここで二度、船を繋いだとされる「纜石」。
三韓征伐の時、船を繋いだ石が「さつこう石」と呼ばれてますが、この五香宮の側にある「纜石」を指すそうです。

纜石を眺めるとただの岩、石とは思えず、この辺りでは見ないような不思議な色、形をしています。
纜石から、古代から現代と歴史が繋がっている石、不思議な感じがします。
ここに、神功皇后が訪れていたと想いを馳せるとなんとも感慨深いです。

 

更に、「五香宮」の近くには「神功皇后腰掛石」があります。

車で5分ほどの近い距離なので寄ってみました。

「めっちゃ近いなぁ・・」と思いながら道路の左側に入る。

曲がると、すぐ目の前にあるのでびっくり!!

場所は民家の間にあります。

「塩釜神社と神功皇后腰掛石」
お庭くらいの広さで小さな祠と大きな石があります。

神功皇后はここに腰掛けて海を眺めてたのかな・・
目の前は中に入れない別の敷地がありました。
昔から残しておいてくれたことは貴重です。

ここの腰掛石は、そのまま気軽にふらっと寄れそうな所にあります。
牛窓は時々訪れてましたが、ここはそのまま素通りしてました。

神功皇后の伝承は各地に残ってること、
こんなに身近な所にあったなんて!それも驚きでした。

地元岡山のことでも、知ってるのと知らないとでは全然違う、
そんな新しい発見が多かった岡山の牛窓、神功皇后のゆかりの地でした。

まずは実際に訪れてみるのが一番です!

10月5日(日)
「オドレら正気か?」岡山開催!!

久々の岡山開催です!岡山オドレらに参加して、
神功皇后のゆかりの地にも訪れてみて下さい!!

次回、「岡山県立博物館」に訪れる!
「神功皇后論」を読まれた方なら知ってる、”あれ”がありました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


コメント一覧

返信2025年8月21日 12:49 PM

三味線25/

にゃんカワエエ(*´艸`*)..oO

    返信2025年8月22日 1:31 PM

    しろくま24/

    三味線さん コメントありがとうございます。五香宮でまさかのニャンコ達がお出迎えしてくれるなんて!\(( °ω° ))/ネコ好きには堪らんです(*´∀`*)

返信2025年8月21日 6:35 PM

神奈川のY(ランラン)24/

しろくまさま、お疲れ様です。 猫の守り神がたくさんいる五香宮、素敵ですね。 神功皇后は才気あふれる御仁、ふと忙しく軍備して策略練っている傍らに猫が戯れ、または神功皇后の横で猫たちが丸くなっていたのではと想像するとフフッと笑みが出てしまいます。神功皇后に気の安らぎがあってほしいからかもしれません。夫は器負けして共に歩くのは難しく、イケお爺とタッグ組んでの国創り、国巡り、更に興味津々です。

    返信2025年8月22日 2:01 PM

    しろくま24/

    ランランさん コメントありがとうございます。猫の守り神!ほんと猫たちが守ってくれてるみたいで素敵な所でした。神功皇后も猫たちに癒されてたのかなぁなんて思ったりしますね。小さな社殿でしたがここに貴重な神宝が保管されていたと古き歴史が残っている趣があり敢えて現代風に新しくないところが良いです。遠く海を渡り出陣した神功皇后のスケールの大きさを感じます。

返信2025年8月24日 2:34 PM

コチャコ24/

しろくまさん、牛窓探訪の続きをありがとうございます!五香宮のふくふく猫ちゃん、抱っこしてみたいです!重そうですが(*^ω^*)神功皇后の鎧、太刀、腹帯が奉納されていたとは、本当に牛窓は神功皇后に縁の深い地ですね。安産祈願のご利益も頷けます。鎧の形が角ばっているのも古代の鎧らしいと思いました。沢山の写真、地図のおかげで牛窓の様子が伝わってきました。改めて、瀬戸内海ってすごい歴史を持つ海だなと感じました。次回の岡山県立博物館に何が展示されていたのか、楽しみにしています!

    返信2025年8月26日 11:29 PM

    しろくま25/

    コチャコさん コメントありがとうございます。前回の続きでしたが、五香宮のふくふく猫ちゃん、可愛くて大きな猫ちゃんでとても健康的でした(^_^)海が近いからいっぱい美味しいお魚食べてるのかな。そうですね、改めて調べたりして現地に行ってみると、こんなに重要なところだったとは思ってもみませんでした。岡山藩主が神功皇后を祀り安産祈願していたこと、それだけ昔から神功皇后の存在は多くの人に慕われて活躍なども広く世に知られていたことがわかりますね。各地の伝承から瀬戸内海は多くの歴史が残っていますね。きっとまだ知らないことが沢山あると思います。次回もどうぞお楽しみに!(^ ^)

返信2025年8月25日 1:52 PM

木村24/

続・神功皇后ゆかりの地巡り。今回も初耳ばかりの内容でした。五香宮で目を引いたのが、猫が多い(←ソコかい!)…これは冗談で、以前は神功皇后の鎧が牛窓の地に保管されてたということ。今でこそゴー宣(神功皇后論)の連載にて知るところではありますが、まさか、牛窓にあるとは。。。そしてもうひとつ目を引いたのが、猫がデカい(←ソコかい!)…これも冗談で、書かれていた内容【功皇后御着用の御腹帯を御神宝として伝える事により、殊に安産守護に霊威顕著なる名社として、今もって町内外の参拝祈願者が跡を絶ちません。】安産祈願の御利益。これはどう考えても効果てきめんでしょうよ。そしてその周辺にもゆかりの地は点在し、神功皇后の船を繋げた纜石。神功皇后腰掛石。しろくまさんが感じたように、神功皇后がここに腰を掛けて海を眺めていたのか… 間違いなく眺めていたでしょうよ、私が責任を持って断言します(←お前は何さまのつもり!) 次回は岡山県立博物館に訪れる。その前フリに、「神功皇后論」を読まれた方なら知ってる、”あれ”がありました。と書かれてますが、”あれ”って…… デカい猫?(←またソコかい!) 楽しみにしております! 

    返信2025年8月26日 11:54 PM

    しろくま25/

    木村さん コメントありがとうございます。牛窓に行かれたことがあるのでしたら、今回のことで少し見方が変わったかも知れません、実際に訪れてみて下さいね。神功皇后の伝承は各地に多くあるし瀬戸内海に面してる隣県でも四国にも多くあります。鎧や腹帯など纜石や腰掛石が大事に残っているのは意味があるし存在していたと想像できますね。読んでいただきありがとうございました。

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